PATHWORK(パスワーク)の運用ルールを決める
ここでは、PATHWORK(パスワーク)をより良く活用するために必要な、運用ルールのヒントを紹介します
プロジェクトのビジョンや目的、目標、期限を共有する
目的なくしてプロジェクトは始められません。目的と期限がない場合は、プロジェクトに推進力を与えられません。
PATHWORK(パスワーク)はタスクの効率的な推進を実現するツールですが、目的不在の場合では成果を得ることは期待できません。
重要思考で行動をするために、例え、目的が曖昧なリサーチプロジェクトであっても、目的を仮置きしてみましょう。
PATHWORK(パスワーク)でやること・やらないことを決める
非同期的な活動はPATHWORK(パスワーク)、同期的な活動は他のツールを利用することをおすすめします。
💡「同期的・非同期的なやりとり」とは
会議や電話などで、複数の人が同じ時間を共有しやり取りをすることをここでは「同期的」と呼びます。
一方、メールやビジネスチャットなどで、個々の都合の良いタイミングで作業したり情報を共有するコミュニケーションスタイルをここでは「非同期的」と呼びます
非同期的なやりとりはPATHWORK(パスワーク)が得意とするところです。
相手の作業や集中の邪魔をせずに、どんどんパスを投げることもできます。
しかし、対話やブレーンストーミング、緊急事態におけるやり取りなど同期的活動に対してはPATHWORK(パスワーク)は向いていません。
ツールの使い分けについて共通認識を揃える
連絡において、緊急でないもので、文章で説明できて、相手に対応が必要なものは、PATHWORK(パスワーク)の利用が推奨されます(この場合に、チャットツールを使うと、連絡自体の管理が難しくなります)。
- ・非同期的な仕事のやりとりは、PATHWORK(パスワーク)
- ・非同期的な雑談はSlackやDiscord、チャットワークなどのチャットツール
- ・同期的な活動に関しては、Zoom、電話、リアルに会って話す
- ・緊急時の同期的な対話はSlackやDiscord、電話
- ・ノウハウ管理は、Notionやwikiなど
- ・ファイル管理は、Google DriveやGitHub
- ・社内のガイドラインは、ハンドブックやカルチャーブック
- ・社外とのやりとりで、改ざん不能で公式記録としたいものは、メールや電子署名サービス
- ・顧客との連絡は、随時
すべてのタスクを実施しなくて良いことを確認する
PATHWORK(パスワーク)ではタスクを全て処理することは推奨しておりません。
プロジェクトの目的を実現するために重要と思われるタスクのみを達成することを推奨しています。
重要なタスクのみにフォーカスして、そうではないタスクはどんどん捨ててしまっても良いことを確認しましょう。
スプリント期間・サイクルを定義する
プロジェクトの目標が定ったら、それに向かって進むためのスプリント期間とサイクルを決めましょう。
スプリントでは1週間から2週間を基準にタイムボックスという期間を構築し、そのタイムボックスごとに仕様設計や開発、リリースを行います。この工程を繰り返して開発を行うことがスプリントの特徴です。
💡タイムボックスとは
タスクやプロジェクトを選択し、それに固定の最大完了期間を割り当てる時間管理方法を指します
💡スプリントとは
数週間〜1ヶ月程度のタイムボックスで開発手法を軌道修正し続ける「アジャイル開発」において、タイムボックス期間ごとに目標を設定し、達成のため作業するといった繰り返しの開発サイクルのことです
タスクプールの運用方法を確認する
タスクプールを、1回のスプリント向けに使うことを確認しましょう。
また、アイデアや思いついたことを何でも格納するタスクプールを用意しましょう(もちろん未分類のままでも可能です)
アイデアや思いついたことなど、なんでもタスクとして投げ込んで良いと宣言する
気になったことや思いついたことを、頭の中に留めて消滅させずに、タスクとして投げ込みましょう。
願望レベルから、「〜したい」タスクとして投げ込んで良いと宣言する
タスクになる前の純粋な願望を言語化して投げ込むことを推奨しましょう。やるべきことの理由・目的が明確になります。
願望を言語化・可視化することは、自分たちの純粋な気持ちに正直になれるので、自己・チーム成長にとても有用な情報です。
タスクのタイトルは願望レベルから書いて良い
タスクのタイトルに完璧さを求める必要はありません。
ペインやゲインの生声を願望としてまず起票してみましょう。願望を言語化してから、その願望を叶えるためのアプローチやユーザーストーリーを考えましょう。
💡ペイン、ゲインとは
「ペイン・ゲイン」とは顧客や個々のニーズを満たすための要素で、ニーズを満たすために増やすことをゲイン、減らすことがペインとなります。つまり、ゲインは「あったら嬉しい」のようにプラスとして増やしたいと考えている要素で、ペインは何かしらの障害や課題、悩みなどを表します。
タスクの状態変更のルールを決める
状態を正しく登録することはとても大事です。
「〜の進捗はどうですか?」といったメッセージを減らして、重要なことに集中することができます。
「処理している担当者が処理中にする」といった形で、誰がどのタイミングで状態変更するのかを決めておきましょう。
タスクプールを回転させて、継続的改善をまわす
大量に溜まったタスクリストは、メンバーのモチベーションを低下させます。
プロジェクトの推進速度を高い状態で進めるには、スプリントを繰り返しながら、タスクプールをリフレッシュさせることは大事です。
1回のスプリントが終わったら、チームで振り返りと次期スプリントのプランニングをして、新しいタスクプールを作って、気持ちを新たにしましょう。